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株価のリスクプレミアムについて

株価の決まり方は無リスク金利(国債金利)+リスクプレミアムとの事ですが、これは企業倒産等を含んでいるのでしょうか。つまり下記のどちらでしょうか?

1.「無リスク金利(国債金利)+リスクプレミアム」をもらっておいて、その後倒産や株価の下落などでリスクプレミアムが剥がれるので最終的に株の収益は無リスク金利(国債金利)に落ち着く。

2.倒産や株価の下落なども差し引いても最終的な期待収益率は「無リスク金利(国債金利)+リスクプレミアム」である。

投稿日時 - 2018-11-04 19:43:55

QNo.9554471

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回答(1)

ANo.1

いろいろと勘違いがあるようです。

A産業株式会社の株式が100万円で売りに出ていました。
これを買いますか?買いませんか?どうしますか?
買えるだけの資金はあるとします。
買うか買わないかを、どうやって判断したらよいでしょうか?

同時に国債も売りに出ていました。100万円で金利が1%です。
株を買いますか?国債を買いますか?

どちらの方が有利か?でどちらを買うかを決めることにしましょう。

国債と株式の違いは、国債は1年後に必ず1%の金利がついて101万円になるけれども、
A産業株式会社の株式はA社の業績如何でいくらになるかわからないと言うことです。

国債を今買うと、1年後には必ず101万円になって戻って来ますが、102万円になったり105万円になったりはしません。そのかわり、95万円になったり90万円になったりもしません。100万円で買った国債は、必ず101万円になって戻って来ます。

しかしA産業株式会社の株式は、今100万円で買うと、1年後に101万円で売れるかもしれませんし、A社の業績が良くなると105万円とか110万円で売れるかもしれません。そのかわりA社の業績が悪いと1年後になっても100万円のままかもしれませんし、99万円とか95万円とか90万円でなければ売れなくなってしまうかもしれません。最悪の場合はA社が倒産して100万円で買った株が0円になってしまう可能性もあります。
つまり、リスクがあるわけです。

100万円で国債を買えばリスクフリーで1年後に101万円が戻って来ます。
倒産して0円になってしまう危険を冒してまでA産業株式会社の株を買うとしたら、1年後にいくらぐらいに「なりそう」なら危険を冒して買いますか?
1年後に101万円に「なりそうだ」としたらどうしますか?「なりそうだ」はあくまでも「なりそうだ」というだけで、「必ずなる」わけではありません。値下がりするかもしれません。だったら国債を買っておけば「必ず101万円になる」わけですから、こちらの方が安心です。
でも「102万円になりそう」だとしたら、どうしますか?あるいは「105万円になりそう」だったら?「110万円になりそう」だったら?もちろん、値下がりしたり、倒産して投資したお金が0円になってしまうリスクもありますよ。
つまり、0円になる危険を冒してA産業株式会社の株を100万円で買うとしたら、1年後にいくらぐらいに値上がりすることを「期待」しますか?
これが期待収益率です。

言い換えると、リスクフリー金利にいくら上乗せしたら、株価下落や倒産のリスクを承知のうえでA産業株式会社の株を買うか?
この「上乗せ」をリスクプレミアムと呼ぶわけです。


>1.「無リスク金利(国債金利)+リスクプレミアム」をもらっておいて

いいえ、まだ買っていないのです。
仮に「今買って、1年後に売ったとしたら、いくら儲かりそうか?」
と言う話です。

A社の株式を、今買って1年後に売ることで利益が決まります。でも本当に儲かるかどうかは、1年後に売ってみないとわかりません。それでも買いますか?買いませんか?
その判断の基準として、A社株式の収益率の予想が、国債金利にもうあとどの位金利が上乗せされそうか?を考えるわけです。買う前の予想の話です。
買った後でA社が倒産したら、倒産したA社の株価は0円です。


>2.倒産や株価の下落なども差し引いても最終的な期待収益率は

いいえ、1年の間にA社の倒産や株価下落が生じたら、1年後には収益率は確定します。
1年後は「期待」収益率ではありません。「確定した」収益率です。
買う前に「期待される」1年後の収益率が、国債金利にどの位上乗せされていたら、倒産して0円になる危険性を承知の上でばくちを打つ覚悟があるか?であり、これを「期待」収益率と呼ぶわけです。

と言っても、ばくちではビジネスになりませんから、A社の株式がいくらぐらいになりそうか?その予測の精度を上げるためにいろいろな理屈をつけるわけです。




話しは変わって、次はB工業株式会社です。
B工業は工場を新設したいと考えています。それには10億円かかります。
この10億円をどうやって調達しようか?というのが問題です。
銀行から借りたいのですが、担保がないとなかなか貸してくれません。
そこで、株式を発行して10億円を調達しようと思います。

しかし、10億円の株式を発行するためには、投資家に10億円分の株式を買ってもらわなければなりません。どうやったら買ってもらえるでしょうか?
簡単です。B社の株を買うと儲かる、と思ってもらえればよいのです。
それにはどうしたらよいか?儲かるだけの配当を払えばよいのです。ではそれはいくらでしょうか?
国債金利と同じだけの配当であったら、値下がりや倒産などのリスクがありますから、国際の方が有利なので買ってもらえません。B社の株を買ってもらうためには国債の金利よりも高い収益率になるような配当を払わなければなりません。それはいくらでしょうか?
「国債金利にそれだけ上乗せして儲かりそうだと言うのなら、B社株に賭けてみても良いかな。」と思えるような利益率です。この上乗せ分がリスクプレミアムと呼ばれるわけです。

B工業株式会社は、工場新設のための費用を株式発行で賄おうとしているわけですから、1年後には国債金利にリスクプレミアム分を上乗せした配当を支払わなければなりません。これができないと、投資家は二度とB社株を買ってくれなくなりますから、それだけの配当を払えるだけの利益を、工場新設で儲けなければなりません。工場新設による新製品発売でそれだけの利益が見込めないようであるなら、工場を新設することは意味がないのでとりやめ、と言うことになります。これを正確に計算する手法が「設備投資の採算性計算」とよばれるものです。この計算の基礎として、投資家にB社株式を買ってもらうためには国債金利にいくら上乗せしなければならないか、がリスクプレミアムであるわけです。

投稿日時 - 2018-11-05 15:05:36

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